人材派遣会社の面接で最初の挨拶はどうする?
派遣先での面接は、最初の挨拶から笑顔と謙虚な姿勢を心がけましょう
派遣先で受ける面接では、笑顔で明るく最初の挨拶をし謙虚な姿勢で話しましょう。顔合わせは面接に近い意味があるため、欲しい人材だと採用担当者が思うほど有利です。
顔合わせの日は面接と職場見学をする場合が多く、人材派遣会社の担当者が付き添うため、事前に面接対策を行えます。担当者から先方の面接官の雰囲気などを聞き、イメージができるため緊張がやわらぎます。
派遣先との顔合わせも一般的な企業面接と同じく、ふさわしい身だしなみで出かけましょう。清潔感があり、落ち着いた色の服装がポイントです。
面接の最初の挨拶は、笑顔で明るく元気かつ謙虚に行いましょう
派遣先との面接も、正社員採用などの面接と同様に笑顔で明るく最初の挨拶をしましょう。やる気をアピールするには、元気さに加えて謙虚な姿勢も見せると好印象です。
人材派遣会社からの紹介予定派遣は面接があり、一般的な派遣の仕事は面接がないと言われます。しかし面接と呼ばず顔合わせとして、事前に派遣先と面接するケースが多くなっています。言葉は違っても内容は面接とほとんど同じため、準備をしてから受けましょう。
派遣先との顔合わせで、採用担当者はあなたの派遣を受けるかどうか決定する可能性が高く、最初の挨拶から良い印象を与えることが重要です。
【最初の挨拶のポイント】
人材派遣会社の担当者とともに訪問するため、担当者の指示に従うか動きにならって挨拶をします。事前の打ち合わせで流れを確認すると安心です。
・面接会場へ入る前から笑顔を心がける
・面接官の目を見て挨拶する
・背筋を伸ばして礼をする
この3つのポイントに注意しながら最初の挨拶をし、面接中も笑顔と視線、姿勢はキープしましょう。
挨拶は担当者に紹介されたあとで、たとえば、
「(自分の名前)と申します。本日はお時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いいたします」
などと言い、深く一礼します。その後、面接官にうながされてから着席しましょう。
【挨拶の礼の角度】
入退室時の軽い礼は30度、挨拶で「よろしくお願いいたします」のあとの礼は45度の角度で頭を下げます。背筋を伸ばし手は自然に指まで伸ばした状態で、男性は手を体側に女性は前で重ねてそろえて行いましょう。
【謙虚な姿勢のポイント】
スキルや実績に自信がある人でも、面接官に対して謙虚な姿勢で挨拶から質問の受け答えまでをしましょう。謙虚な姿勢は相手を敬う気持ちの表れであり、ビジネスシーンに不可欠な要素です。
あなたを「自社に欲しい」と担当者が思うために、礼儀やマナーを理解し取り組める人物だとアピールしましょう。素直な人は謙虚で周りの意見を素直に聞き成長できるだけでなく、人間関係がスムーズなため、企業が求める人材です。
しかし謙遜のしすぎも自信のない人と印象づけるため、自慢をせず実績は周りの協力があったからと主張する程度がおすすめの話し方です。
【挨拶は社内で会った全ての人へ】
挨拶は面接官だけでなく、先方の社内ですれ違った人全てにします。派遣が決まったあと、仕事仲間になる可能性があるためです。
もしかするとあなたの採用に関わる人とすれ違うかもしれません。そのため顔合わせのとき以外も、会う人全てに笑顔で明るく挨拶をしましょう。
人材派遣会社の派遣先との顔合わせでは、企業見学と面接を行います
顔合わせは、派遣先企業の採用担当者1~2名と派遣会社の担当者とあなたで行います。顔合わせの流れを知ってタイミング良く挨拶をし、印象を良くしましょう。
顔合わせの日に職場見学する場合が多いので、その流れを紹介します。一般的な流れは、
1.担当者と一緒に派遣先企業の採用担当者と会う
2.職場見学
3.派遣先企業採用担当者の自己紹介
4.担当者があなたの履歴書を提示、自己紹介
5.職歴などについて派遣先企業からの質問
6.仕事内容に関する説明
7.仕事内容についてあなたから質問
8.仕事内容以外についてあなたから質問
以上ですが、企業によって流れが異なるため状況に合わせて行動しましょう。
最初の挨拶は1のときに行い、職場見学後の面接で改めて挨拶すると丁寧です。挨拶は面接の終わりと派遣先から退出するときにも必ず伝えましょう。
【職場見学のチェックポイント】
職場見学をして面接会場へ行く場合や順番が逆の場合、中には職場でそのまま面接を行うケースもあります。業種・職種によって異なり、事前に派遣会社の担当者へ確認する方法もあります。
職場見学では、
・従業員の男女比
・職場の雰囲気
・制服
の3つを確認すると、あなたが実際に職場で働くイメージをしやすくなります。顔合わせが職場見学のあとの場合、気になったポイントをメモし質問ができます。
面接中だけでなく、職場見学中も笑顔と謙虚な姿勢を忘れずに過ごし、協調性がある姿をアピールしましょう。
【事前に担当者と打ち合わせする】
顔合わせの当日は、先方へ出向く前に人材派遣会社の担当者と会って近くの喫茶店などで打ち合わせを行います。募集要項に掲載のない内容、たとえば、
・社名
・会社所在地
・従業員数
などこれから出向く企業の詳細のほか、採用担当者の雰囲気や聞かれる可能性のある質問などのアドバイスを伝えます。メモを取りつつ、面接をイメージしましょう。
アドバイスは、挨拶のタイミングから話した方が良い実績やスキル、触れない方が良い内容などです。あなたがより採用で有利になるためのポイントを伝えるので、参考にして面接・職場見学で活用してください。
顔合わせは担当者が同席しあなたをサポートしながら行うため、味方がいる状態で面接にのぞめます。わからないことや不安があれば、事前打ち合わせの間に確認して緊張をやわらげましょう。
面接にふさわしい、清潔感のある整った身だしなみでのぞみましょう
身だしなみも面接の最初の挨拶と同じく、面接官の印象を左右するため、清潔感のある落ち着いた雰囲気の服装で出かけましょう。どの業界・職種も顔合わせにはスーツが基本で、アパレル業界など華やかな職場でも採用に関わる場面は個性の強い服装を避けてください。
派遣社員は正社員採用以上に服装が採否に関わると言う人もいます。清潔感・誠実さ・協調性が伝わるよう、きちんとした服装で出かけます。
【顔合わせ・職場見学の服装】
男女どちらもスーツがのぞましく、女性はパンツとスカートどちらでも構いませんがスカートは膝丈でフレアよりタイトなデザインが適しています。色は黒が無難で、紺やグレーを選んでも良いですが、落ち着いた色がポイントです。
ジャケットとスーツで迷う場合はスーツを選びましょう。シャツは白で、女性はパステルカラーでも構いません。
女性は襟が派手なデザインや胸元が広くあいたものは避け、男女ともにシンプルでシワや汚れのないシャツを選びましょう。
男性はクールビズの指定がない限りネクタイが必要で、落ち着いた色柄がふさわしいデザインです。クールビズ指定があったものの、ネクタイなしの指示がはっきりとない場合は、ネクタイを持参すると状況に合わせて対応できます。
スーツの足元は、男性はレザー製の紐靴を選び金具付きはカジュアルなため避けます。女性は黒のパンプスにし、ヒールの高すぎるものやつま先のあいたデザイン以外を選びましょう。
髪型も清潔感に関係するため、男性は目にかからず寝ぐせのない状態で整っていること、業界によって耳にかからない長さなど細かい決まりがある場合もあります。女性で髪の長い人は後方の低い位置でひとつにまとめ、ショートの人は顔にかからないようピンでとめるなど工夫をしましょう。
ワックスは髪型に応じて適宜使いますが、無香料を使い、つけすぎに注意してください。男性は髪型が崩れないようスプレーで硬め、女性は手ぐしで直せるワックスがおすすめです。
女性でネイルをする人は、ナチュラルカラーまたは無色透明にし長すぎない爪を心がけます。職種によりネイル禁止の場合があるため、事前に人材派遣会社の担当者に聞いて準備しましょう。
メイクも自分の好みを優先せず、職種に合った程度のメイクで面接にのぞみます。たとえば事務職やオフィスワークの場合は誠実さ、販売など接客業の場合は華やかさのあるメイクを心がけると、アピールしやすくなります。
ナチュラルメイクとノーメイクは異なるため、女性は必ずメイクして出かけましょう。ビジネスシーンでメイクはマナーと考える人もおり、表情を明るく見せるメイクで面接を受けます。
【職場見学のみでも油断しない】
職場見学に面接を含む場合があるためスーツを着て出かけると安心です。見学するだけではなく、採用担当者があなたを見る機会になるため、きちんとした服装で向かいましょう。
(まとめ)人材派遣会社の面接で最初の挨拶はどうする?
1.派遣先での面接は、最初の挨拶から笑顔と謙虚な姿勢を心がけましょう
面接の最初の挨拶は明るい笑顔で行い、謙虚な姿勢で回答しましょう。人材派遣会社の担当者と事前打ち合わせがあるため、イメージを持った上でのぞめます。
スーツなど落ち着いた雰囲気で清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
2.面接の最初の挨拶は、笑顔で明るく元気かつ謙虚に行いましょう
派遣先との面接でする最初の挨拶は、笑顔で明るく元気に行います。謙虚さも忘れず、面接官だけでなく社内ですれ違った人全てに挨拶しましょう。
謙虚な人は素直さや円滑な人間関係を期待できるため、謙虚な姿勢で面接を受けましょう。
3.人材派遣会社の派遣先との顔合わせでは、企業見学と面接を行います
顔合わせで派遣先を訪れ、先方の採用担当者に会ったとき、最初の挨拶をします。その後、職場見学をして面接の流れの場合、改めて挨拶をしてから面接を受けましょう。
顔合わせの前に人材派遣会社の担当と会って、企業情報を聞き面接対策をします。
4.面接にふさわしい、清潔感のある整った身だしなみでのぞみましょう
顔合わせは黒色のスーツと白色のシャツ、レザー製の靴で出かけましょう。汚れやシワのない、落ち着いた雰囲気の服装を心がけ、清潔感・誠実さ・協調性をアピールします。
職場見学だけの場合も、スーツで向かうと無難です。
著者情報
小松 元樹 プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。 |