背筋を伸ばして座るほか、カバンの置き方や身だしなみまで整えましょう

人材派遣会社で紹介予定派遣の面接を受ける場合、良い印象を与えるためにも、いすには背筋を伸ばして座りましょう。男性は足を肩幅に開いて手を軽く握り、太ももの上にそれぞれのせます。

女性は足を閉じて床へ垂直におろし、手は指先まで伸ばしそろえた状態で太ももの上に重ねて置きます。男女共にいすには深く座らず、背もたれからこぶし1つ分あけるようにしてください。

あごを軽く引き、カバンは利き手側の足元へ立たせて置きます。自立しないカバンは面接に集中しづらい可能性があるため、底面にある程度広さのある自立できるタイプを選びましょう。

印象の良い座り方だけでなく身だしなみにも気を配り、全体の雰囲気を良くします。紹介予定派遣の面接には、男女共に落ち着いた色で清潔感のある服装で出かけましょう。

人材派遣会社の面接は、正しい座り方で印象アップを狙いましょう

人材派遣会社で紹介予定派遣の面接を受けるとき、座り方はあなたの印象を左右します。質問の回答だけでなく面接官は座り方など立ち居ふるまいからもあなたの人間性を判断するからです。

面接にふさわしい座り方を身につけて、面接官の印象アップを狙いましょう。この章ではいすに座って面接を受ける場合の、好印象を期待できる座り方を紹介します。

日頃の座り方と比べて改善点をチェックし、面接までに整えましょう。

・女性
足は開かず膝・かかとをつけ、そろえて座ります。そろえた足は床に対し垂直に置いて座り、膝からつま先が斜めになる座り方は避けてください。

両手を太ももの上で重ねて指先まで伸ばし、このとき右手が下になると良いでしょう。指は曲げず、開かずにきれいにそろえると印象アップを期待できます。

・男性
足は肩幅程度に開き、膝頭はつけずに座ります。足を閉じるとまじめすぎる印象を与えやすいので、男性は足を開いて座りましょう。

膝は垂直に曲げ、膝から下が床に対して垂直になるよう座るときれいな姿勢です。膝とつま先は前へ向け、外または内向きにならないよう注意して面接を受けます。

手は軽く握って太ももの上に置き、膝の上に置くと前傾姿勢になりやすいため、手が膝の方へいきすぎないようにしてください。ひじと脇は開かずにしめるとだらしない印象を防げます。

・男女共通
いすの背もたれにもたれかからず、こぶし1つ分あけて背筋を伸ばして座ります。奥まで深く座ると前傾姿勢になりやすく、浅く座って背もたれへもたれるとふんぞり返った姿勢になってしまいます。

姿勢の悪さは印象につながるため、背筋を伸ばしてやや浅く座り面接を受けましょう。面接を意識して日頃から座り方を変えると、面接当日に慌てずにすみます。

あごは軽く引き、引きすぎると上目遣いになるため気をつけます。あごが上がっていると面接官を見おろして見え、印象が悪くなるのであごの引き方は自宅で鏡を見ながら調整しましょう。

いすの高さにより、かかとが床へつきにくい場合があります。足が床から浮きすぎるとそろえにくいので、いすに座る浅さを調整します。

・避けるべき座り方に注意
面接で印象を下げるおそれのある座り方のポイントも知って、面接対策をしましょう。背筋は猫背や胸のはりすぎを避けてあごは上がりすぎないようにします。

男性は足を肩幅以上に開かず、男女共に足や腕を組むことは横柄な態度に見られがちなため避けます。手を太ももの上に置かず左右に落ちた状態はだらしなく見えるため、男女それぞれの印象の良い手の置き方を実践しましょう。

緊張すると貧乏ゆすりしてしまう人は、面接でしないよう事前に練習がおすすめです。方法のひとつは、いすに座ったとき足を止めるクセづけで、別のクセが身につくと自然と貧乏ゆすりが止まりやすいと言われます。

カバンの置き方にも注意すると、人材派遣会社の面接で好印象です

面接のとき、机や膝の上にカバンを置いて話すことはありません。人材派遣会社の紹介予定派遣の面接も同じで、座り方だけでなくカバンの置き方にも気をつけて印象アップを狙いましょう。

紹介予定派遣の面接は人材派遣会社の担当者と一緒に出かけますが、一般採用の面接と同じくスーツがのぞましいです。製造業など、ふだんの仕事ではスーツを着ない業界であっても、面接だけはスーツを着用しビジネスバッグを持って出かけましょう。

・足元に置く
カバンは机や膝の上ではなく、あなたの足元へ置きます。右利きの人はいすの右側、左利きの人は左側の足元へ置きましょう。

紹介予定派遣の面接は人材派遣会社を通して必要な情報は渡してあり、当日の提出物は特にありません。しかし、利き手側足元にカバンを置くと、面接中にカバンから何かを取り出すときにスムーズです。

・いすの隣に立たせて置く
カバンはいすの隣に立たせて置き、面接中にいすへもたれかかるまたは床へ倒れないよう注意します。カバンが倒れた音や中身が飛び出して面接を止めない配慮が必要です。

人材派遣会社の紹介予定派遣の面接には、底面がある程度広くしっかりした素材の自立するカバンを選ぶと安心です。倒れやすいカバンで出かけると途中で倒れないか気になって、面接に集中できないかもしれません。

防寒具をカバンへかけることがあるので、衣服をかけても倒れにくい丈夫なカバンを選びましょう。薄く自立しにくいカバンは床へ寝かせて置くので、面接中の取り出したいものがあるとき、手間取る可能性があります。

・コートはたたんでカバンの上にかける
寒い時期の面接は防寒具を着て出かけますが、脱いだコートは縦長にたたんでバッグの上に置いて面接を受けます。丈が長くて床につく場合は、縦に二つ折りにしていすの背もたれへかけてもかまいません。

防寒具を来て訪問した場合は、建物へ入る前に脱いで汚れを軽く落とし、縦長にたたんで手にかけます。外で防寒具についたほこりや花粉などを室内へ持ち込まないよう、表面を内側にし裏地が見える状態にしてたたみましょう。

面接室にハンガーラックがある場合は、面接官の許可が出てから使います。すぐ目につく場所にあったとしても勝手にコートをかけず、すすめられるまで待ちましょう。

ハンガーラックの使用をすすめられなければ、カバンの上またはいすの背もたれへかけて面接を受けます。

面接での印象はいすの座り方だけでなく、身だしなみも影響します

面接でのいすの座り方に加えてふさわしい身だしなみを整え、面接官に「ぜひ一緒に働いて欲しい」と思わせましょう。紹介予定派遣は一定期間派遣先に勤めたあと、直接雇用が前提の働き方なので、面接での印象は大切です。

紹介予定派遣の面接を受ける服装のポイントを確認して準備してください。紹介予定派遣の面接は人材派遣会社の担当が同行するため、服装で迷ったときは事前に尋ねましょう。

・女性
業界や職種にかかわらず、スーツで出かけましょう。女性の場合、スカートとパンツのどちらでもかまいませんが、悩む場合はスカートにすると無難です。

スーツの色は黒・濃紺・グレーのほか、ベージュ・クリーム色など落ち着いた色であれば問題ありません。就職活動は黒や濃紺に白のワイシャツ、髪は黒のスタイルが多いですが、紹介予定派遣の面接は誠実さのある社会人の雰囲気を出しましょう。

インナーのシャツやブラウスは白・パステルカラーにし、インナーは薄手のニットでもOKの場合があります。フリルの多いデザインや胸元が広く開くタイプは避けましょう。

足元はパンプスをはき、足先の出ないある程度かかとの高さがあるものにします。ストッキングやタイツは肌に近い色を選び奇抜な柄や色は避けてください。

髪の長い人は後方の低い位置で1つに束ね、短い人は顔にかからず表情がよく見える状態にし、清潔感のある髪型を心がけます。ナチュラルメイクをし、ネイルは業界・職種に合わせて塗る・落とすを決めましょう。

アクセサリーは控えめまた身につけず、目立つ大きさやデザインのものは外して面接を受けます。

・男性
男性も業界や職種にかかわらずスーツで面接を受けます。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴・ビジネスバッグをそろえると無難です。

スーツの色は黒や濃紺など落ち着いた色にし、派手な色や独特の素材は避けてください。髪型は清潔感を重視した、顔にかからないスタイルにします。

ひげは業界や職種によりますが仕事の場にふさわしくないと考える企業も多いため、剃った方が良いでしょう。誠実さをアピールするためにもアクセサリーは結婚指輪以外控えた方が無難です。

タバコのニオイも自分で気付かなくても、面接官には伝わる場合があります。非喫煙者の面接官は健康面や仕事の生産性からマイナスの印象を持たれる可能性があるため、面接前にはタバコを吸わずできればタバコも持参しない方が良いでしょう。

（まとめ）人材派遣会社の面接で印象の良い座り方とは？

1.背筋を伸ばして座るほか、カバンの置き方や身だしなみまで整えましょう
面接では背筋を伸ばし、背もたれからこぶし1つ分あけて座ります。男女それぞれのふさわしい姿勢を心がけ、カバンは利き手側の足元へ置いてください。

座り方とあわせて身だしなみも整え、面接官の印象を良くしましょう。

2.人材派遣会社の面接は、正しい座り方で印象アップを狙いましょう
座り方は面接での印象を左右するため、男女それぞれと男女共通の座り方を心がけます。あわせて避けるべき座り方も知って、知らないうちに印象を悪くすることがないようにしましょう。

3.カバンの置き方にも注意すると、人材派遣会社の面接で好印象です
面接ではいすに座る姿勢とあわせて、カバンを置く位置にも注意してください。利き手側の足元に立たせて置くと見た目が良く、面接中に取りたいものがあってもスムーズです。

コートをカバンにかける場合もあり、しっかり自立するカバンを用意しましょう。

4.面接での印象はいすの座り方だけでなく、身だしなみも影響します
紹介予定派遣の面接は、いすの座り方と共に身だしなみにも気を配りましょう。男女共に清潔感と誠実さをアピールする服装を整えつつ、就活生より社会人らしさのある着こなしがポイントです。

服装に心配があれば、事前に担当者と相談しましょう。

著者情報

小松　元樹 プロフィール：転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。