面接官は身だしなみもチェックしている

書類選考であなたに興味を持った面接官は、直接会って自社にふさわしい人物かを確かめます。第一印象を左右する身だしなみは、面接の場にふさわしいものにして本番を迎えましょう。

この記事では身だしなみのひとつである爪の長さを初め、面接はネイルをせずに受けた方がいい理由や手指のケアなどを解説します。

身だしなみをチェックする理由

企業が仕事に直接関わるスキルや経歴だけで採用せず、面接して身だしなみまでチェックする理由は2つあります。目的を知り、ふさわしい身だしなみで面接を受けましょう。

TPOに合わせた服装ができるか知りたい

人と関わる機会の多いビジネスの場では、初めて会う人とスムーズに話すためにもTPOに合わせた服装が必要です。社会人としての常識があると身だしなみからわかると、相手も気持ちよく会話ができるためです。

企業にふさわしい服装は業界や職種などによって異なるので、適した服装を調べて準備しましょう。

仕事に対する姿勢を確認したい

プライベートでおしゃれが好きだとしても、仕事の場では自分の好みは控え、職場にふさわしい身だしなみをします。採用担当者は、「面接に適した服装ができない人は業務もおろそかにする恐れがある」と判断するためです。

面接の服装は、応募した仕事に対する誠意を表します。必ず採用されたい企業ほど、丁寧に身だしなみを整えて面接日を迎えましょう。

清潔感のある爪の長さ

面接官は会話中の表情だけでなく、態度や細かいところも見ています。書類を渡すなど何気ないときに目に入る爪も、清潔さを心がけましょう。

面接にふさわしい清潔感のある爪の長さと、ポイントを説明します。

白い部分が1～2mmある程度

面接を受けるときの爪の長さは、爪の白い部分が1～2ｍｍあるくらいです。それ以上長いと汚れがたまりやすく、不衛生な印象を与える可能性があります。

ネイルを楽しむ人は爪が長くなりがちなので、特に面接の前に長さを確認しましょう。

やすりをかけて整える

爪を切ったあとはやすりをかけて爪の形を整え、尖った部分をなくします。爪切りで切ったままでは二枚爪になる恐れもあるので、やすりを使った手入れはおすすめです。

お風呂あがりは爪がある程度潤っており、爪にダメージを与えにくくやすりがけに適したタイミングです。

爪の中に汚れをためない

爪の中の汚れは不衛生な印象を与えるのでブラシなどを使って落とし、清潔な指先で面接を受けましょう。ハンドソープを使った手洗いで汚れは落ちますが、爪の中に入った汚れは落ちにくい場合があります。

泡立てたハンドソープを手のひらへのせ、その手のひらを爪でひっかくようにすると、爪の中を洗えます。それでも落ちないときは、爪ブラシを使いましょう。

爪ブラシへ泡立てたハンドソープをつけて爪を軽くこすります。ブラシは使用後に殺菌効果を期待できるハンドソープで洗い、十分乾燥させて雑菌の繁殖を防ぎましょう。

甘皮の処理もおすすめ

甘皮とは爪の生え際にある薄い皮をさします。お風呂あがりに甘皮へハンドクリームを塗り、綿棒を使って小さな円を描くように押し上げます。

必ず必要な手入れではありませんが、行ってもかまいません。

男性も爪を清潔にする

男女関係なく、清潔感は採用担当者がチェックするポイントです。男性も爪の長さなどを丁寧に確認し、清潔な状態で面接を受けましょう。

日頃から丁寧な手洗いを心がけてこまめに爪を切っておくと、面接当日に慌てずにすみます。

面接にはネイルをして行かない方がいい理由

就職や転職の面接には、ネイルをせずに出かけましょう。趣味で楽しむ人もいますが、面接にはネイルなしで行った方がよい理由と注意点を解説します。

爪の長さは大切だが爪の美しさは重視されない

企業が重視する指先の印象は清潔さであり、デザインや形などネイルとしての美しさは求めていません。「ネイルOK」と求人票にはっきり書いてある場合は、派手すぎないネイルをしてもかまわないでしょう。

はっきりとネイルについての指示がない場合、ネイルをせず面接を受けた方がマイナスの印象を避けられます。ファッションの自由など働く個人の事情を大切にする風潮はありますが、仕事に影響するほどのおしゃれはふさわしくないためです。

ネイル不可の業種に注意

爪に何もつけず面接を受けた方がいい業界は、以下のとおりです。

・官公庁
・金融業
・飲食業
・医療業
・接客業
・企業イメージを大切にする会社
・伝統的な考えを重視する会社

職場で働く人のイメージが直接企業イメージにつながる業種や、異物混入の可能性を極力下げる必要のある業種の面接は、必ずネイルを落として出かけましょう。

ファッション業の面接であってもネイルは控える

アパレル業や美容業の場合も、面接はネイルを控えた方が無難です。応募先のショップやサロンの店頭スタッフがネイルを施していたとしても、面接は接客ではなくあなたの誠実さを示す場です。

仕事に対する姿勢を示し、面接官が「一緒に働きたい」と思う人材だとアピールするためにも、爪は飾らずそのままで面接を受けましょう。

就活・転職活動のファッションに合わない

面接の場に合った身だしなみは、爪も含みます。そのため黒や紺のスーツを着て面接を受ける場合、薄い色のネイルであっても浮く可能性があります。

違和感のある部分は目立ちやすく、面接官がマイナスの印象を持つ恐れがあるため控えましょう。

ネイルをせずに美しい爪を保つ方法

面接に向けて清潔感のある美しい爪をキープするには、早めに自分の爪をケアしましょう。質問に対する回答の準備とあわせて、身だしなみのチェックも重要な面接対策です。

2か月前にはネイルを外す

ジェルネイルなど外す手間のかかるネイルは、早めに外して爪のケアを行います。外して2か月ほどの間に、自分の爪を磨いたり甘皮処理したりして、自然な透明感を高めましょう。

ネイルオイルでケアする

爪を育てて強くするネイルオイルは、つけてもツヤは出ないため自然な爪を保てます。爪が弱いためネイルをしている人も、定期的にネイルオイルでケアをすると、強く美しい爪を維持する役に立ちます。

ただし香りの強いネイルオイルは、面接当日はつけずに出かけましょう。

手や指の手入れも忘れず行う

手元の清潔感を出すには、爪の長さだけでなく手指全体の手入れがおすすめです。指先まで気遣いできるとアピールするための、簡単な方法を3つ紹介します。

ハンドクリームをこまめに塗る

ハンドクリームを塗って手を保湿し、乾燥を予防します。特に冬場や水仕事をする機会の多い人は、こまめに塗って手肌を守りましょう。

肌が敏感な人は優しい成分を使った敏感肌用を、乾燥が気になる人は保湿成分を重視したものがおすすめです。

乾燥しやすい人は手袋をつけて水仕事をする

食器洗いや掃除など水仕事をするときはゴム手袋をつけて、手を乾燥や洗剤などのダメージから守ります。用途に合った手袋を用意すると、手を守りながら作業がスムーズに行えます。

ただしゴム手袋を使い続けてかゆみや赤く腫れるなどの症状があった場合、使用をやめて専門医を受診しましょう。

紫外線対策を行う

日差しの強い時期に日焼け止めを塗っていても、手の甲までは塗らない人もいるでしょう。外出の際には、腕だけでなく手の甲まで日焼け止めを塗って、紫外線対策をします。

ひどく日焼けすると肌が赤くなり、痛みをともなう場合があるため、面接に支障をきたす恐れがあります。当日落ち着いて面接を受けるためにも、手の甲まで日焼け止めを塗りましょう。

爪の長さ以外の身だしなみにも注意

爪以外の身だしなみにも問題がないか確認し、面接日を迎えましょう。面接官の第一印象を左右しやすい、髪型や服装を解説します。

髪型

女性の場合、ロング・ミディアムの場合は後方でひとつにまとめ、黒や紺など暗い色のゴムで結います。前髪は分けて目や眉が見える状態にしましょう。ボブ・ショートの場合も前髪は分け、横髪が表情を隠さない状態にします。

男性は眉と耳が出た黒髪短髪が基本で、襟足と耳周りは短く切りそろえます。長髪にする理由が特にない場合、短く切った方が好印象です。

服装

女性はスーツの場合、スカートとパンツのどちらでもかまいません。紺やグレーの他、ライトグレーやベージュなどもOKです。

男性はシングルボタンのテーラードスーツを着用します。色は紺またはダークグレーを選び、明るい色は避けましょう。

転職の面接の場合、リクルートスーツを着て行くと頼りない印象を与える可能性があるため、一般的なスーツを用意しましょう。

面接の身だしなみは担当者と確認しよう

爪の長さを初め、面接に適した服装で迷ったときは、プロへ相談しましょう。人材派遣会社に登録して応募先と面接する場合は、担当者がいるため気軽に質問できます。

面接当日の服装はスーツかオフィスカジュアルか、連絡を聞いて準備しましょう。用意した服装に不安があれば早めに確認すると、落ち着いて面接対策ができます。

評判の人材派遣会社グロップの魅力に迫ってみました

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まとめ

①面接官は身だしなみもチェックしている
②身だしなみをチェックする理由を知ろう
③清潔感のある爪の長さを確認しよう
④面接にはネイルをして行かない方がいい理由を知ろう
⑤ネイルをせずに美しい爪を保つ方法を学ぼう
⑥爪の長さ以外の身だしなみにも注意しよう

著者情報

小松　元樹 プロフィール：転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。