人材派遣の面接で前職を辞めた理由の答え方は?

公開日:  最終更新日:2019/12/19

前向きな理由に言い換えましょう


人材派遣の面接で前職を辞めた理由を尋ねられた時は、前向きな理由に言い換えましょう。なぜなら前職を辞めた理由が後ろ向きな理由だった場合、そのまま伝えてしまうと面接官に不安を与えてしまうからです。

例えば給料や勤務時間に納得いかなくて辞めたと伝えると、「採用しても納得できないことがあるとまた辞めるのではないか?」と、人材派遣の面接官に思われてしまう可能性があります。ほかにも上司と上手くいかなくて辞めた場合は「我慢が足りないのでは?」と思われることもあるでしょう。

そのため人材派遣の面接で前職を辞めた理由を尋ねられた場合は、後ろ向きな表現は避けて「何が問題だったか」「問題を解消するためにしたこと」を説明するようにしてください。加えて前職を辞めた理由を前向きにとらえていることを伝え、志望動機につなげると高評価に近づけるでしょう。

前職を辞めた理由について面接官が聞く意図は2つあります

会社を辞める理由は、人それぞれです。結婚や出産、家庭の事情でやむを得ず辞める人もいれば、会社に対して納得できないことや上司との悩みで退職する人もいるでしょう。

人材派遣の面接官が応募者に前職を辞めた理由を尋ねる意図は、以下の2つがあります。

・応募者の人間性を知りたい
・応募者の希望が自社で叶えられるか

前職を辞めた理由が会社に対する不服や人間関係だった場合、「我慢が足りないのではないか?」「自社でも同じように納得できずすぐに辞めるのではないか?」という点を面接官は見ています。特に辞めた理由を「会社や人のせいにしていないか」「解消するために何かしたのか」といった点は重要なポイントとなりますので、経緯が分かるよう説明しましょう。

キャリアアップやステップアップで転職を希望する人は、希望する企業に入った後、どうなりたいか伝えてください。面接官は企業と応募者のミスマッチを防ぎたいと考えていますので、この企業に入社したいという強い気持ちを伝えることが大切です。

志望動機につなげることでプラスの印象に変わります


前職を辞めた理由に後ろ向きな要素がある場合、面接で尋ねられると話しづらいと感じる人もいるでしょう。しかしその理由を志望動機につなげることで、前向きなアピールに変えることができるのです。

志望動機へのつなげ方として、以下の方法があります。

・退職理由が人間関係だった場合
「前職は個人主義な風潮にあり情報の共有が難しい環境でした。私はコミュニケーションを大切にしたいと考えており、チームワークが優れている御社を希望しました」

・仕事の内容に納得できなかった場合
「前職は年功序列な体制にあり、若手のアイディアを発表できる機会がありませんでした。私は年齢や経歴に囚われず自分の能力を活かせる環境で働きたいと考えており、社内ベンチャーに力を入れている御社を希望しました」

このように退職理由そのものは会社に対する「不服」ですが、自分の希望を明確にすることで、プラスの印象に変えることができます。転職を希望するのは、あくまで前向きなことであると伝えるようにしましょう。

嘘は吐かないようにしましょう

前職を辞めた理由について給料などの待遇面や人間関係、残業の多さ、通勤の不便さなど、マイナスな内容も言い方次第ではプラスに変えられると説明しました。ただしこれらはあくまで「言い換える」であって、嘘を吐けと言っているわけではありません。

応募者の中には自分を少しでもよく見せようとして、事実ではないことを話す人もいます。しかし嘘を吐いたり話を盛ったりすると、後で辻褄が合わなくなる可能性があるので控えましょう。

そのほかにも注意事項として、以下のものがあります。

・パワハラなど、直接的な表現は避ける
・暗い表情で話さない
・家庭の事情で辞めた場合は、今は働けることを強調する

パワハラや給料が低いなど直接的な言葉は、どうしてもマイナスのイメージを抱きやすいので避けた方が無難です。また前職を辞めた理由を話す時に暗い表情をしていると、いくら前向きな内容に言い換えていたとしても悪く聞こえてしまうため、明るい表情でハキハキ伝えるようにしてください。

結婚や出産、介護など家庭の事情でやむを得ず前職を辞めた場合は、環境が落ち着いて今は働ける状況にあることを強調しましょう。

(まとめ)人材派遣の面接で前職を辞めた理由の答え方は?

1.前向きな理由に言い換えましょう
人材派遣の面接で前職を辞めた理由を尋ねられた時は、後ろ向きな表現を避けて前向きな理由に言い換えましょう。加えて志望動機につなげて伝えると、高評価に近づけます。

2.前職を辞めた理由について面接官が聞く意図は2つあります
前職を辞めた理由について面接官が聞く意図は、「応募者の人間性」や「企業とのマッチ度」を知りたいといったものがあります。前職を辞めるまでの経緯を説明し、どうしてもこの企業に入りたいという意思を見せるようにしましょう。

3.志望動機につなげることでプラスの印象に変わります
前職を辞めた理由を話す時は、その企業に入りたいと思った志望動機も併せて伝えるようにしましょう。そうすることでマイナスの印象から、プラスに変えることができます。

4.嘘は吐かないようにしましょう
前職を辞めた理由を話す時は、嘘は吐かないようにしましょう。またパワハラなど直接的な表現もマイナスのイメージがあるので避けた方が無難です。

介護など家庭の事情でやむを得ず退職した場合は、環境が落ち着いて今は働けることを強調しましょう。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
PAGE TOP ↑