人材派遣会社登録の面接での言葉遣いとは?

公開日:  最終更新日:2022/02/17

できる限り正しい敬語を使い、自分のことを詳しく伝えましょう


人材派遣会社に登録する時受ける面接では、話言葉ではなく可能な限りの敬語と丁寧を使いましょう。面接官は登録希望者の状況や経歴など、その人自身を知りたいため、言葉遣いだけの対策をとる必要はありません。

ただし紹介先でも面接は受けるため、社会人として恥ずかしくない言葉遣いを身につけることをおすすめします。敬語や丁寧語の言葉遣い例を参考にするとわかりやすいです。

面接官は言葉遣い以外に服装や立ち居振る舞いも見て、その人がどのような人かを判断し、紹介の参考にします。希望する仕事にふさわしい服装で登録時の面接にのぞむと、人材派遣会社側もわかりやすくなります。

人材派遣会社は面接で、言葉遣いだけでなくその人自身を知ろうとします

人材派遣会社で仕事の紹介を受けるには登録が必要で、登録時は必要書類の提出とともに面接を受けます。面接官は登録希望者の経歴や職歴、資格などとあわせ、どのような人物かを知るために詳しく話を聞きます。

企業の正社員採用面接の場合、欲しい人材に絞るため厳しい選考条件に基づいて行いますが、人材派遣会社の登録は選考目的の面接ではないため安心してください。働ける状態にある人を、できる限りその人の希望に基づいた仕事を紹介したいと、人材派遣会社は考えています。

丁寧語や敬語をスムーズに話せることは社会人としてプラスですが、人材派遣会社への登録だけに絞る場合、とりあえず最低限でもかまいません。正社員採用の面接ほど肩に力を入れる必要はありませんが、社会人として相手に失礼のない言葉遣いをしましょう。

人材派遣会社の面接官は、できるだけ多くの人に登録して欲しいと考え、職場を紹介し今後を気持ち良く見守れる人材に出会いたいとも思ってます。人材派遣会社から紹介を受け、見学や面接に企業へ伺う時も、その担当者がサポートします。

登録者のことを詳しく知っているほうが紹介先に対してアピールしやすく、もし面接で困っても助け船を出しやすくなるためです。ある程度の敬語でかまわないとはいえ、言葉遣いは経験が少ないほど難しく、スムーズにできない人もいます。

会話が苦手な人の場合、経験を積んでも難しいと思うかもしれません。それでも人材派遣会社に登録する面接では、可能な限り言葉遣いに気をつけて話しましょう。

敬語や丁寧語で話そうとする姿勢は、仕事を真面目に取り組む気持ちがあると、好印象を持たれる場合もあります。しかし話言葉で一生懸命まくしたてたとしても、熱意は伝わるかもしれませんが、派遣先に迷惑がかからないか心配される可能性もあります。

いくら経歴や資格などが素晴らしい人であっても、面接官に対して横柄な態度と言葉遣いでは、コミュニケーション能力を心配されるでしょう。登録希望者の良さを人材派遣会社側へ十分伝えるためにも、相手を大切にする丁寧な言葉遣いがおすすめです。

面接官はもちろん敬語で話すため、お互いを気遣った会話になります。

紹介先での面接で困らないよう、社会人らしい言葉遣いを身につけましょう


人材派遣への登録が完了すると、希望条件に合う仕事を紹介されます。紹介先の企業で今後正社員としての採用を予定し派遣する、紹介予定派遣の場合は、働く前に面接があります。

正社員採用選考のような集団面接ではなく、紹介先企業の採用担当者と紹介予定者だけの面接で、人材派遣会社の担当者も同席します。あらかじめ人材派遣会社が派遣予定の会社とやり取りをして、スタッフの紹介を進めており、ほぼ派遣される予定になっています。

直接人物を見て確認するための面接であり、問題のない言葉遣いができればスムーズに派遣が決まるでしょう。敬語や丁寧語に慣れていない、正しい使い方がわからない人のために、一般的なビジネスでの言葉遣いを紹介するため、参考にしてください。

仕事で失礼のない言葉遣いのポイントは、

・語尾は「です」「ます」を使い、伸ばさない
・一人称は「わたし」または「わたくし」を使う
・紹介先の会社は「御社」を使う
・つなぎ言葉を入れない
・「かしこまりました」「承知しました」と言って了承する
・質問する時は、「~よろしいでしょうか」

の6点です。

語尾の「です」「ます」は比較的慣れやすい丁寧語で、日常的に機会を見つけて使うと身につきやすくなります。文の切れ目や文末を伸ばすクセのある人は、普段から自分の語尾に注意を払いましょう。

面接では自分のことを「わたし」または「わたくし」と言い、どちらを選んでもかまいません。「わたくし」で慣れた人はそのままで、「わたくし」と言う機会が少ない人は「わたし」のほうが言いやすいかもしれません。

派遣予定の会社をさしていう場合は「御社」を使い、書類に書きたい場合は「貴社」を使いましょう。どちらでも良いわけではなく、話言葉には御社を、書き言葉には貴社を用いることがマナーです。

話を続ける場合に、「あ~」「え~っと」などのつなぎ言葉を使う人もいますが、仕事の面接にはふさわしくありません。自信がなく間を持たせたいがために使っているとの印象を与える可能性があるため、使わない会話を心がけましょう。

紹介先企業からの提案に了承を示す時、相手は目上に当たるため、かしこまりましたや承知しましたがふさわしいです。敬語と思いがちな「了解しました」は目下の人に使う言葉のため、気をつけましょう。

質問があり話しかけたい場合、「すみません」と言いがちですが丁寧語ではないため避け、「質問してもよろしいでしょうか」などと声をかけます。先方にお願いがある場合「恐れ入りますが」と初めに言い内容をつなげると、より丁寧な印象になります。

言葉遣いの6つのポイントは仕事の中でも必要になるため、意識して身につけましょう。

面接で見るポイントは、服装や立ち居振る舞いなどさまざまです

人材派遣会社への登録時の面接では、社会人としてマナーを守って仕事ができるかを確認するため、言葉遣い以外もチェックします。

・約束を守る
・服装と髪型が仕事にふさわしい
・働く意欲が高く責任感がある
・落ち着いた行動ができる

これらの3つのポイントをクリアして、面接に向かうと面接官もきっと良い印象を持ちます。ポイントごとに詳しく紹介します。

・約束を守る
当日必要な書類をもれなく揃えて面接の約束をした時間に訪問ができる人は、仕事でも約束の守れる人との印象を受けます。到着目安は10分ほど前で、面接前に受付や書類記入などがあればもう少し余裕を持っての訪問が安心です。

特に案内がなければ面接会場へは5分前に到着しているとスムーズです。人材派遣会社も面接を行う準備を整えており、約束の時間近くに訪問されるとすぐ面接が始められて助かります。

もし1分でも遅刻の可能性が出た場合は、すぐに電話連絡をしましょう。面接へ向かう途中で事故などが起きていないか、会社側は心配になります。

メールのみのやり取りで電話番号を知らない場合を除き、電話で遅刻の連絡があると会社側も安心できます。遅刻をすると面接で焦ってしまう人もおり、落ち着いて会話をするためにも余裕を持った準備と出発がおすすめです。

・服装と髪型が仕事にふさわしい
面接で話を聞く前の第一印象は見た目で、今後企業へ派遣した場合に初めに見られる部分も外見です。人材派遣会社へ登録する面接にリクルートスーツは必要ありませんが、一般的なスーツやオフィスカジュアルで出かけましょう。

リクルートスーツしかない人や服装に悩む人は、そのスーツでもかまいません。髪型は派遣を希望する職種や職場により異なりますが、たいていは派手すぎず清潔感のあるものが好印象です。

・働く意欲と責任感がある
面接を希望する時点で働く意欲は示せており、面接ではより良い条件の職場を紹介するためにも、仕事への熱意をぜひ話してください。派遣社員は就業先で即戦力を期待されており責任感ある行動を求められるため、責任感の強さをアピールする過去のエピソードをまとめておくと伝えやすいです。

・落ち着いた行動ができる
面接の短時間でその人らしさを見るには、会話中とその前後でできる限りの情報を収集します。書類と会話以外の身だしなみの他、何気ない動作にも人柄が現れるため、いすにこしかける立ち上がるなどの動作からもその人らしさがわかります。

落ち着いたあいさつや立ち座り・書類を見やすいよう相手に渡す・タイミングの良い会話などは好印象のポイントです。これらのポイントは人材派遣会社での面接だけでなく、登録後に派遣予定の会社で面接を受ける時にも役立ちます。

派遣後にももちろん役立つビジネスマナーばかりのため、早めに習得して損はありません。どのポイントも日頃から取り組めるため、意識して過ごしてはいかがでしょうか?

(まとめ)人材派遣会社登録の面接での言葉遣いとは?

1.できる限り正しい敬語を使い、自分のことを詳しく伝えましょう
人材派遣会社へ登録するための面接は、丁寧語と敬語を使い自分のことを詳しく話しましょう。紹介先でも面接を受けるため、社会人としての言葉遣いを習得することがおすすめです。

面接では服装や立ち居振る舞いにも気を配ってのぞみましょう。

2.人材派遣会社は面接で、言葉遣いだけでなくその人自身を知ろうとします
人材派遣会社へ登録する面接ではその人の人物像を見るため、言葉遣いは敬語と丁寧語を使いましょう。その後の紹介やサポートにも関わるため、言葉遣いに慣れていなくてもできる限り言葉遣いに注意して会話をします。

3.紹介先での面接で困らないよう、社会人らしい言葉遣いを身につけましょう
紹介予定派遣で相手の会社の面接を受ける場合、仕事で通じる言葉遣いがスムーズにできると好印象です。敬語や丁寧語に慣れていない人は、日頃から使うチャンスを見つけて話し、身につけましょう。

4.面接で見るポイントは、服装や立ち居振る舞いなどさまざまです
人材派遣会社の面接では、身だしなみや行動なども見てその人の良さを見ます。面接の時間を守る・仕事にふさわしい服装と髪型・意欲と責任感がある・行動が落ち着いている人は好印象を受けます。

仕事に就いたあとにも役立つため、普段から心がけましょう。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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