人材派遣会社の面接で将来の夢の答え方は?

公開日:  最終更新日:2022/05/17

将来の夢は、プライベートの夢ではなく仕事を通して実現したい夢を答えましょう


人材派遣会社の紹介予定派遣の面接で、将来の夢を聞かれた場合は、仕事に関係する夢を答えましょう。プライベートの夢だけを答えず、あなた個人の夢と仕事での夢に重複した部分があると、好印象の答え方ができます。

企業側が将来の夢を聞く理由は、あなたの視野の広さや自主性、積極性を確かめるためです。自社に合う人材であり、お互いに気持ち良く働けるかも見極める質問です。

面接で将来の夢の質問に困らないよう、回答例を参考に事前に準備しましょう。事務職や営業職など、派遣先での担当職種に関する将来の夢を話すと好印象です。

将来の夢はずっと先ではなく、5~10年先に仕事でどうなっていたいかを考えるとまとめやすくなります。

仕事に関係のある将来の夢を答え、プライベートの夢は避けましょう

企業側は将来の夢の回答を通して、あなたがどれだけ自社のその職種で働きたいかを確認します。志望意欲の高さを示すためには、志望職種や会社に関係のある将来の夢を答えましょう。

ただ将来の夢と聞くと、あなたの人生の夢をイメージするかもしれませんが、企業側は仕事で目指すところを知りたがっています。はっきりと「仕事での将来の夢」とは言われませんが、仕事に絞った夢を話しましょう。

仕事での将来の夢は、5~10年程度先を考えるとまとめやすく、現実的な夢になります。5年先のキャリアプランを想像し、具体性があるかを考えてはいかがでしょうか?

5年先にどうなりたいかで、あなたと企業の考え方の相違がわかることもあります。企業側は5年かけてじっくりと人材を育て、確かなスキルを持って活躍してほしいと考えており、あなたもまずは企業の一員として必要なスキルを身につけたい場合、同じ考えのもと働ける人材だと評価されます。

・避けた方がよいプライベートの夢とは?
将来はお金をためて、海外のリゾート地でゆっくり暮らす夢があったとしても、直接仕事に関係がなければ避けましょう。海外に拠点のない企業やリゾート関係の業界ではない場合、仕事に対する熱意が低いと受け取る可能性があります。

希望の職種で働き生活を安定させたいという夢の場合、その職種以外でも収入は得られると面接官は考えます。収入の安定を企業への貢献や仕事での信頼度アップなどに置き換えて、仕事に沿った目的をまとめましょう。

・将来の夢がないときの考え方
将来の夢がなく、とりあえず働ければよいと思う人も、「ない」と回答することは避けましょう。仕事の将来の夢はキャリアプランにつながるため、仕事に対する前向きな気持ちと積極性を見せます。

具体的な夢が定まらない場合、仕事でお客様や会社の人からどう思われたいかを考えてください。役に立ちたい・頼られたい・気に入られたいなど、さまざまな希望と職種とをつなげて想像し、将来のあなたの姿を話しましょう。

・職種や業界を改めて調べる
前職と同じ職種での派遣でも、改めて職種や業界研究すると新たに夢が見つかるかもしれません。人材派遣会社の担当より会社名を聞いていれば、企業研究すると具体的な将来の夢を考えやすいでしょう。

人材派遣会社は紹介予定派遣先の情報を持っており、公式ホームページで知る以上の情報があります。過去に派遣したスタッフの情報を参考に、面接対策も期待できるので、気軽に相談してください。

将来の夢の質問で、あなたの自主性や視野の広さなどをチェックします


採用担当者が将来の夢を尋ねる目的は、あなたの仕事に対する自主性や視野の広さを見るためです。中には緊張をやわらげる目的で聞く面接官もいるかもしれませんが、雑談も選考に関わる要素です。

どちらの目的であってもあなたは仕事についての将来の目的を答えると好印象を期待できます。企業側が質問する意図を知り、ポイントを押さえた回答を用意しましょう。

・企業が欲しい人材は自主的に動ける人
指示どおりに仕事を完璧にこなす人材は必要ですが、加えて業務の流れを見越し必要な仕事までできる人を企業は求めます。そのため、自分から目標を立てて自主的かつ能動的に動けるかを、将来の夢の質問で見極めようとします。

これまでの経験を生かし、仕事に合った提案をしながら会社に貢献したいという内容の夢を話すと、面接官は自主性のある人物ととらえるでしょう。しかし紹介予定派遣は正社員採用と違い、初めから会社名を知って応募するケースは少なく、担当者とのやりとりの途中で知る場合が多いです。

従って会社への応募意欲より業界や職種への希望意欲の高さをアピールした方が、責任を持って働く人だと印象づけるはずです。派遣予定先での職種について、過去の経験を生かした将来の夢を語るとあなたの自立性や視野の広さをアピールでき、信頼が高まるでしょう。

・自社に合う人材かを確かめたい
会社は組織であり、人と協力して仕事を進めるため、企業理念などに合う人物かを採用担当者は見ます。将来の夢の質問には、派遣予定企業の理念や仕事内容に沿った内容を話しましょう。

この人ならお互いに気持ち良く働けると印象づけるためにも、企業理念や業務内容を知り、それに沿った夢をまとめます。派遣予定企業の詳細は人材派遣会社の担当者が把握しているので、面接の前に相談しふさわしい答えをまとめるとスムーズです。

面談の話が出る頃には派遣先企業がどこかを本人に伝えるケースが多く、業界研究や企業研究があなた自身でも行えます。面接対策にもなるため、企業名がわかれば事前の情報収集がおすすめです。

・筋道を立てて物事を考えられるかの確認
将来の夢の回答を一言ですませず、筋道を立てて話すと、物事を順に考えて最後まで完結できる人だと印象づけます。現実的な将来の夢を、理由と実現に向けた方法まで簡単に話せると、面接官からの信頼を期待できます。

夢がすばらしいほど、内容がともなうと面接官の印象は良くなり、派遣決定の可能性があがるはずです。無理に壮大な夢をつくる必要はありませんが、視野を広く持って仕事での将来の夢を考えましょう。

回答例を参考に、人材派遣会社の面接での答え方を準備しましょう

将来の夢を具体的に考えて採用担当者へ伝えるために、回答の流れを知りましょう。

1.結論
2.エピソード
3.仕事で実現できると考えた理由
この順に話すと、考えを伝えやすくなります。仕事だけの夢にとどまらず、自分の夢と重なる部分まで盛り込むと、熱意をアピールできます。

面接の質問に対する回答は、将来の夢に限らず結論から話し、エピソードと理由はあとから話した方がわかりやすいです。回答例をあげておくので、将来の夢に対する考えをまとめ、面接でスムーズに話す練習をしましょう。

人材派遣会社の担当者にもまとめた回答をぜひ見せてください。面接で話した方がよい内容からふせてもよい内容まで、あなたの採用に有利になるようチェックします。

担当者はあなたの味方なので、わからないことや困ったことがあればいつでも聞いてください。

【回答例:事務職の場合】
私の将来の夢は、御社の事務として頼りにされる人材になることです。「あの人に聞けば大丈夫」と社内で言われる人材を目指します。

アルバイトで営業事務として書類作成と資料整理を担当しましたが、作業が丁寧で正確だと感謝されたことがあります。営業の人たちがスムーズにお客様を対応するサポートの重要性に気づき、手間のかかる作業も根気よく取り組める長所を生かして取り組みました。

幅広い事務ができるよう、営業・経理・人事などに必要なスキルを身につけて御社の役に立つ事務職員になりたいと考えます。

【回答例:営業職の場合】
私は営業として「君と仕事がしたい」と言って頂き、お客様と御社の発展に役立つ人材になることが将来の夢です。前職ではルート営業で決まったお客様のサポートを続けており、新規顧客開拓に興味がありました。

御社は新規顧客開拓に力を注がれるとうかがい、私の営業経験を生かした即戦力としてお役に立ちたいと思っております。御社のファンを増やし、そのお客様から「君に任せたい」と言って頂ける営業を目指して成長を続けたいと考えます。

そして御社の営業の中核を担う存在になるため、書籍やネットで情報収集しながら必要な資格の取得を目指し、御社の事業戦略にも積極的に関わりたいです。

【回答例:介護職の場合】
私の夢は、利用者さんの心に寄り添える介護士になることです。サービスを提供する中で感謝されやりがいを感じたので、多くの利用者さんの頼れる介護士を目指しています。

前職も介護職でしたが、働きながらより充実した介護サービスを提供できるよう、資格取得にもはげみました。少しでも利用者の方々の気持ちをくみとれるよう、独学ですが心理学の勉強も始めています。

(まとめ)人材派遣会社の面接で将来の夢の答え方は?

1.将来の夢は、プライベートの夢ではなく仕事を通して実現したい夢を答えましょう
将来の夢の質問には、プライベートではなく仕事についての夢を答えましょう。回答内容から企業側は、積極性や自立性などをチェックします。

回答例を参考に事前にまとめて準備し、面接にのぞみましょう。

2.仕事に関係のある将来の夢を答え、プライベートの夢は避けましょう
面接で将来の夢を答えるには、仕事と関係のある内容にし、プライベートの夢だけですませないことです。将来の夢がない場合、仕事でどう思われたいかを考えて仕事につなげ、仕事での将来の姿をまとめましょう。

希望職種や会社の研究もおすすめです。

3.将来の夢の質問で、あなたの自主性や視野の広さなどをチェックします
将来の夢の質問が紹介予定派遣の面接で出たときは、自主性・会社に合う人物か・筋道立てて話せるかを確認されていると意識して的確に答えましょう。希望職種や派遣先企業について知り、現実的な夢を話します。

4.回答例を参考に、人材派遣会社の面接での答え方を準備しましょう
将来の夢は、初めに結論を伝えてからエピソードと実現可能な理由を話しましょう。事務職や営業職など、応募職種と同じ回答例を参考に、自分なりの将来の夢について、回答を準備してください
できた回答内容に心配があれば、人材派遣会社の担当に相談がおすすめです。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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