人材派遣の面接で学校で学んだことを答えるには?

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学校で学んだことからあなたの人柄が伝わるよう、具体的なエピソードをまじえて話しましょう


人材派遣の面接で学校で学んだことを話す際は、結論を話したあとで理由や具体的なエピソードを言い、職場でのあなたのイメージでまとめましょう。面接官が質問する意図は、あなたの人柄や価値観をチェックして、集団生活ができる人物なのか、学ぶ力の有無などを確かめることです。

質問の意図を理解した答えになるよう、学校生活の中で積極的に取り組んだ内容を思い出し、深掘りしましょう。たとえば、役割分担の大切さや粘り強さ、コミュニケーションの大切さなどがあります。

ゼミや部活など活動から学んだこと思い出してみると、見つけやすいかもしれません。回答をまとめる前に、OK回答例やNG回答例を見て参考にしてください。

学校で学んだことを聞く目的は集団生活での過ごし方などを知るためです

人材派遣の面接で学校で学んだことを聞く目的は、5つあります。面接官が知りたいポイントを把握して、適した回答を用意しましょう。

他人が経験したことのないエピソードがないからと、回答をあきらめる必要はありません。面接官は学んだ内容の素晴らしさを見るのではなく学んだことを見るため、素直に伝えましょう。

無理に特別なエピソードにしようと話を誇張したりうそをついたりしても、面接官はすぐに見抜きます。あなたの信用をなくす可能性があるので、正直に話しましょう。

【学校で学んだことを聞く目的】
・集団生活の過ごし方を知りたい
学校は集団生活をする場なので、あなたが集団の中で積極的に動くタイプまたは周りに流されるタイプを見極めます。会社では学校以上に幅広くたくさんの人とかかわるため、スムーズに過ごせる人物かどうかをこの質問で確かめます。

・人柄や価値観の確認
社会人経験がない、または短い人に対して聞かれやすい質問です。人生の多くを学校で過ごしていることになるため、学校生活を送る中で何に苦しみどういう時に達成感を感じるか、などを見極めます。

人柄や価値観が会社の考え方に合うと、あなたと会社の相性がよく、働きやすい職場になります。長期間勤務できる職場に出会えれば、就職活動の手間が省け、あなたにとってもメリットになるでしょう。

・興味があることの確認
人柄や価値観にも通じますが、興味のあることを通してどんな人間でありたいかをチェックします。仲間同士のつながりの大切さをあげれば協調性を重視する人、継続の大切さをあげればコツコツと行う仕事に向いているなどがわかります。

・学ぶ力の有無の確認
あなたに学んだことを尋ねて、学び取る力があるかを確かめます。経験してもそこから学べるかどうかはその人の姿勢によるため、学んだことの内容から前向きに取り組み成長する気持ちのある人かを見ています。

・努力の仕方と成長を見たい
学ぶためには努力が必要です。あなたが行った取り組みと、結果としてどれだけの成長があったかを面接官は見ます。成長につながる努力ができる人は、入社後もその職種で成長を目指して努力できると考えるからです。

・学んだことを仕事へ生かせるか?を知りたい
学校で学んだことを生かし、職場で働く自分の姿をイメージできるかを確かめます。これまでの経験を社会人になってから生かし、さらに成長できる人物かどうかを見極めています。

答え方のポイントは、具体的な経験をあげて学んだことを明確に話します


学校で学んだことを話すには、質問の意図に沿った、面接官が求める答えにまとめましょう。答え方のポイントを押さえて回答を用意すれば、あなたの強みをアピールできるでしょう。

以下の4つのポイントをふまえ、あなたが企業に必要と思わせる答えを考えてください。

【学校で学んだことの答え方のポイント】
・結論から始める
口頭で説明する際、相手に伝わりやすい話し方は初めに一言で結論を言う方法です。次に理由や具体的なエピソードを話し、結論でまとめます。

最初に結論を言うと、エピソードの途中で話題がずれてしまっても相手に言いたいことが伝わります。ビジネスでも結果から先に話すことが重要なため、今から慣れておくと入社後職場でスムーズに話せる人物だと印象づけられます。

・苦労から学んだことを話す
苦労を重ねた結果得られた学びのエピソードは、面接官に我慢強さをアピールできます。苦手教科を克服するために続けた努力や、部活で試合に勝つために取り組んだ内容などを話しましょう。

努力したものの結果につながらなかったとしても、努力する過程で学んだことを話せば問題ありません。

・勉強に関する内容
学生の本分は勉強なので、勉強する中で学んだことを話すのも選択肢の一つです。ただし、勉強して得た知識の幅広さを披露するだけにならないよう、気をつけましょう。

テストの点数をあげるための頑張り、好きな教科をより深く学ぶうちに身についた考え方、結果を得るために実験をくり返したことなど、あなたの成長につながったエピソードを伝えるようにしてください。

・勉強以外の強みについて
学生が勉強に取り組むことは当たり前と考えて、勉強以外の学んだことに限定して質問する場合があります。あなたが学校で勉強以外に培ったスキルや取り組みを振り返りましょう。

部活やサークル活動、委員会活動、生徒会活動など、あらゆる取り組みがあります。学校で過ごした授業以外の時間を思い浮かべ、その中であなたが取り組み続けた内容をあげ、得られた成果や事柄をまとめましょう。

【職場での取り組み方をイメージさせる】
学校で学んだことだけで済ませず、職場での働き方をイメージして結論にまとめます。あなたの学びの内容から面接官がすでにイメージしている場合もありますが、思い描く職場での姿を話すと、あなたの働く意欲を伝える場にもなります。

あなたが積極的に取り組んだ内容をあげ、回答例を参考に答えを準備しましょう

学校で学んだことの回答例を、内容別に紹介します。あなたが積極的に取り組んだ内容をイメージし、回答例を参考にしてまとめてみてください。

【OK回答例】
・ゼミ
「私は大学時代に所属したゼミで、仕事を分担する大切さを学びました。グループ発表にあたり、計画的にアンケートをとって結果をまとめる必要がありました。

私はアンケートをとることが得意ですが、苦手なメンバーもおり、代わりに集計をお願いしたことで予定より早くレポートをまとめることができました。適材適所の役割分担の大切さ知り、職場でもスムーズな業務の遂行に努めたいと思っています。」

・部活動
「私は陸上部に所属し、変化に合わせて改善し続ける大切さを学びました。個人練習が多い陸上競技は筋トレやフォームの改良などコツコツ続けなければならないこともあります。

そして、小さな変化も見つけて改善することで成果が現れます。私はけがで休んだ時期があり、そのあいだ毎日のリハビリでフォームチェックと改善をくり返し、負担を軽減しました。

その結果、部活動に復帰し引退までやり抜くことができました。御社でも変化に気づき改善をくり返すことで、より効率良く業務をこなせるよう努力したいと思います。」

・学校生活
「私は学校生活全体を通して、協力することの大切さを学びました。あらゆる考え方の人が同じ教室や校舎で学ぶ中、相手を認め自分も認めてもらう大変さを感じました。

考え方や立場の違う相手とのコミュニケーションをゼミや部活で経験したことは、職場でも生かせると思います。周りの方々との協調性を大切にして働きたいです。」

・実行委員
「私は相手の話を聞く傾聴力の大切さを学びました。学祭実行委員に所属し、委員同士積極的に意見を出し合って進めようとしましたが、アイディアを言い出せない人もいました。

先輩の提案で、話し終えるまで意見を言わないようにすると、提案しづらそうにしていたメンバーからも声があがりました。おかげで私の提案の改善案を出してくれたり積極的に考えを言ってくれたりするようになったのです。

その結果、メンバー全員で学祭を成功させることができました。職場でも、相手の意見をさえぎらず最後まできちんと聞くよう心がけようと思っております。」

【NG回答例】
「私は学生時代に、テニス部の地区大会で優勝しました。中学時代から続けていますが、初めて結果を出せてとてもうれしかったです」

→地区大会優勝の成果は素晴らしいですが、学んだことを聞いているので、実績を答えるだけでは足りません。優勝につながった努力の過程を深掘りし、得たものを話しましょう。

「私が学校で学んだことは粘り強さです。数学が苦手で一度授業で聞いただけではわからないことも多くありました。

しかし友達に聞いたり先生に教えてもらったりと、粘り強く取り組むことで次第に理解できました」

→粘り強さがあることは企業にとって魅力的ですが、エピソードがありきたりな内容のため、周りと差別化を図れる内容を入れましょう。

(まとめ)人材派遣の面接で学校で学んだことを答えるには?

1.学校で学んだことからあなたの人柄が伝わるよう、具体的なエピソードをまじえて話しましょう
人材派遣の面接で学校で学んだことを話す時は、人柄のわかる具体的なエピソードを結論から話しましょう。苦労した経験から学んだ内容は、職場で生かしやすく、アピールになります。

学校で学んだことを職場でどう生かせるかまで話しましょう。

2.学校で学んだことを聞く目的は、集団生活での過ごし方などを知るためです
人材派遣の面接で、学校で学んだことを聞き、あなたの集団生活での過ごし方や人柄や価値観などを見ます。ほかにも、何に興味があり学ぶ力があるか?や、学んだことを生かせるか?などをチェックする質問です。

3.答え方のポイントは、具体的な経験をあげて学んだことを明確に話します
学校で学んだことを話す時は、結論から始めて理由や具体的なエピソードを紹介し、職場での姿で結論をもう一度まとめます。苦労から学んだ内容を選び、答えましょう。

勉強またはそれ以外など内容に指示があれば、それに従います。

4.あなたが積極的に取り組んだ内容をあげ、回答例を参考に答えを準備しましょう
人材派遣の面接で学校で学んだことを答える時は、積極的に取り組んだ内容から見つけましょう。しかし実績を述べるだけや、ありきたりで差別化が難しい内容を避け、具体的なエピソードと学び取った内容を伝えます。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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