人材派遣の面接で絶対聞かれることは何?

公開日:  最終更新日:2023/04/17

絶対聞かれることの回答を準備し、身だしなみを整えて面接を迎えましょう


人材派遣の面接でよく聞かれる質問は、自己紹介・職歴・前職の退職理由・就労条件です。すでに人材派遣会社の担当者と企業でスキルシートをもとにやり取りが進んでいるので、確認することが目的のケースが多いです。

スムーズに回答する準備をしておきましょう。

業務に関する経歴やスキルなどは深堀りされる可能性があるため、応募職種に合わせた答えを用意しましょう。あらゆる仕事の経歴がある場合は、面倒でもひとつずつ答えられるよう準備しておくことをおすすめします。

質問の中で、直接業務に関係のない個人的な内容があれば答えなくても構いません。「質問はありませんか?」と聞かれたときは、仕事が始まるまでにすると良いことなどを尋ね、働く意欲を示しましょう。

面接ではスキルシートではわからない、あなたがどのような人物かを確かめる場です。面接にふさわしい清潔な身だしなみで訪問し、明るい表情と意欲的な態度を心がけましょう。

また、面接は企業があなたをチェックするだけでなく、あなたも企業を見て判断できる場となります。

絶対聞かれる4つの質問は必ず回答を準備して、面接当日を迎えましょう

人材派遣の面接は、あらかじめ聞かれやすい質問の回答を用意してから当日を迎えましょう。ここでは、聞かれる可能性の高い質問を4つ紹介します。

【絶対聞かれること4つ】
・自己紹介
「○○○○(自分の氏名)と申します。本日はよろしくお願いいたします」と、名前を名乗ってあいさつをします。自己PRの場合は、スキルや経歴などまで話しますが、人材派遣の面接冒頭の自己紹介は簡単で構いません。

第一印象を左右するため、ハキハキとした声で面接官の目を見て答えましょう。

・職歴
これまで社会人として働いた経歴があればスキルシートへ記入し、登録の人材派遣会社を通して企業へ提出されます。自社の業務を滞りなく行えるかを知るために、職歴について深堀りされる可能性があります。

多くの仕事を経験しスキルも多数ある場合は回答の準備が大変ですが、どの仕事について聞かれても答えられるよう、回答をまとめましょう。面接では自社に合う人物か、長く働けるかなどを見極めているため、応募先企業に必要な経歴やスキルは必ず準備しておいてください。

ブランク期間があるときは、どのような理由がありその間何をしたかも話します。面接官の聞きたい内容をくみ取って的確に伝えると、アピールできるでしょう。

・前職の退職理由
給料が低い・人間関係がうまくいかない・病気になったなど、あらゆる退職理由があります。ネガティブな状況だけをそのまま伝えると、「自社へ派遣後も同じようになるのでは?」と面接官が心配し、派遣をためらうかもしれません。

前職の退職理由はポジティブな表現に変えて伝え、やりたいことがあるため退職し、御社でならそれができると考えたことをまとめましょう。体調不良やけがなどが理由の場合は、現在は原因がなくなり問題なく働ける状態にあると伝えます。

・就労条件
就労条件は人材派遣会社から紹介を受ける求人情報の中に掲載されていますが、確認の目的で聞かれることがあります。職場によって男女比の偏りがあったり社員のほうが派遣スタッフより多かったりするので、その環境でも問題ないかを確認するためです。

問題なく働けると本人の様子からもわかれば、すぐに辞めない人材だと面接官は判断してあなたの派遣を受ける方向に話が進みます。また自宅から職場までの通勤時間を聞かれるケースがあります。

遠方から通う場合、通勤だけで疲れてしまわないかを確かめる目的もあります。

聞かれても答えなくても良い質問、逆質問をしたほうが良い質問も知っておきましょう


人材派遣の面接では質問に全て答えなくてはならないと思うかもしれませんが、実は答えなくても選考に影響しない質問もあります。個人や家庭の考え方により採用を左右されてはならないので、個人的な内容の質問があっても答える義務はありません。

【聞かれても答えなくて良い質問】
応募した職種に関係のないプライベートな内容の質問は、答えなくても問題はありません。

・本籍地や出生にかかわること
・家族構成や家族の仕事
・宗教
・支持政党
・愛読書など思想につながること

ただし、子育てと仕事の両立をしたいなど企業に配慮を求める場合は、子供の人数や年齢などを知らせることがあります。しかし、仕事や就労条件に関係のない質問は回答を控えても構いません。

【面接は派遣先を直接見るチャンス】
面接は企業があなたのことをチェックするととらえがちですが、これから働く予定の企業をあなたがチェックする場でもあります。人材派遣会社の担当者と企業で良好な関係があり、あなたとも良い雰囲気で面接をしてくれる会社であれば、気持ち良く働けるでしょう。

面接官からの質問に答えるだけでなく、あなたからも気になることを積極的に質問してみてください。

【質問はありますか?と言われたとき】
・したほうが良い質問
職場見学も兼ねて面接を受ける場合、先に仕事の流れの説明があることもありますが、なければ仕事の流れを尋ねて積極的に覚えようという姿勢を示しましょう。あわせて、派遣が決まったときに備えて準備や先に勉強したほうが良い内容も聞くと、就労意欲の高さをアピールできます。

・控えるべき質問
すでに説明を受けた内容で聞き取れなかったポイントは、改めて尋ねますが、「話を全く聞いていなかったのでは?」と思われる確認の仕方は避けましょう。求人情報にある給料や残業などの就労条件や正社員になれる可能性は、派遣先ではなく登録している人材派遣会社との話になるので控えます。

もし面接を受ける前に就労条件に疑問があれば、担当者まですぐにご相談ください。

・質問が浮かばないとき
何も質問がなければ無理に尋ねる必要はありません。落ち着いて、「ご説明で十分理解できました。ありがとうございました」と一言伝えてください。

質問するかしないかだけであなたの印象は変わらず、面接全体で良い印象を与えることを考えましょう。

面接は質問の回答内容だけでなく、身だしなみや態度まで全てを見ています

人材派遣会社は人材を求める企業に合いそうな人物を紹介し、企業側がスキルシートなどを参考に適した人材を選びます。企業が気になった人材とわざわざ会ってから派遣を検討する理由は、本人の身だしなみや態度も含め、自社に合うかどうかを確かめたいからです。

絶対聞かれることの対策とあわせて、身だしなみと態度も面接にふさわしいものにし、良い印象を与えましょう。人材派遣会社の面接を受けるための身だしなみと態度のチェック項目をあげておきます。

【身だしなみ】
・女性
髪は清潔で自然な色にし、おじぎをしたあと顔にかかって表情が隠れないようまとめておきます。化粧はナチュラルメイクが基本です。

表情が明るく見え、派手でない程度にしましょう。

ネイルは職種や業種によりさまざまで、飲食業界は不可、アパレル業界はネイルもファッションのひとつとする場合があります。実際に勤務するときの服装に準じて判断し、わからないときはしないかごく自然な色にとどめましょう。

ストッキングも自然な色を選び、伝線していないか面接の前にも確認します。もしもに備えて、バッグに予備のストッキングをひとつ入れておくと安心です。

服装はスーツが基本で、スカートを着用する場合は短すぎず長すぎない膝丈程度にします。ただし、職種や業種により、スーツ以外の服装を指定される場合もあります。

スーツ以外で訪問したほうが良い場合は担当者から伝えますが、心配なときは気軽にお尋ねください。

・男性
女性と同じく清潔感があり自然な髪色で、顔の表情を隠さない髪型にし、爪は適度に短く切ります。服装はスーツを選び、シャツ・ネクタイ・靴・靴下も清潔感のあるシンプルなデザインを選びましょう。

スーツのポケットに携帯電話やメモ帳が入っているとふくらんで目立つため、バッグへ入れてから面接を受けます。バッグはリュックサックなどカジュアルなタイプを避け、ビジネスシーンに適したものを持ちます。

【態度】
質問の回答を準備し答える練習を重ねると、自然と自信がわいてきます。落ち着いて質問に答える様子から、仕事でも同じように落ち着いて取り組める人材だと面接官は考えます。

表情は明るく言葉はハキハキと話し、面接官の目をできるだけ見て答えましょう。背筋を自然にのばし、ていねいな立ち居振る舞いを心がけることがポイントです。

面接官に働く意欲が伝わると、辞めずに長く働ける人材だととらえ、採用の可能性が高まります。スキルや経歴を見てすでにあなたに興味を持っている企業のため、緊張しすぎず前向きに働きたい気持ちを態度でも表しましょう。

(まとめ)人材派遣の面接で絶対聞かれることは何?

1.絶対聞かれることの回答を準備し、身だしなみを整えて面接を迎えましょう
絶対に聞かれることは事前に準備し、面接でスムーズに答えます。仕事に関係のない質問は答えなくても構いません。

仕事までに準備することは何か、逆質問するのも良いでしょう。当日は身だしなみを整えて明るい表情で話し、働く意欲をアピールしてください。

2.絶対聞かれる4つの質問は必ず回答を準備して、面接当日を迎えましょう
人材派遣の面接で絶対聞かれることは、自己紹介や職歴、前職の退職理由、就労条件です。簡単な内容はすでに企業側が知っており、確認のために深堀りした質問をされます。

すぐに答えられるよう準備しておきましょう。

3.聞かれても答えなくても良い質問、逆質問をしたほうが良い質問も知っておきましょう
面接で、業務に関係のない個人的な内容を聞かれた場合は、答えなくても構いません。面接官から「質問はありますか?」と聞かれたときは、仕事が始まるまでにしたほうが良い勉強などを尋ねます。

質問がなければその旨を伝え、一言お礼を言いましょう。

4.面接は質問の回答内容だけでなく、身だしなみや態度まで全てを見ています
人材派遣の面接は質問の回答内容だけでなく、身だしなみや面接を受ける態度も含めてチェックしています。清潔感のあるスーツまたは業務にふさわしい身だしなみを心がけ、明るい表情と意欲的な態度で面接を受けましょう。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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