人材派遣の面接で苦労したことを聞かれた時の答え方は?

公開日:  最終更新日:2024/05/09

苦労したことを質問された時はアピールするチャンス


苦労したことを聞かれた場合、あなたの強みをアピールするチャンスです。辛かった経験を改めて人に話すことは、できれば避けたいかもしれません。

しかし、あなたらしさを持って乗り越えた経験を伝え、アピールできる場です。面接官がなぜ苦労したことを尋ねるかを知り、伝わりやすい答え方と回答の構成などを説明するので、面接に向けてあなたなりの答えを考えましょう。

面接で苦労したことを聞く理由

面接官が、あなたの苦労した経験を聞く理由は4つあります。質問の意図を把握して答えを考え、要点をまとめておきましょう。

どのようなことを苦労だと感じるか知りたい

あなたがどのようなことに苦労や辛さを感じるかを知り、自社での業務にふさわしいかを確かめるためです。例えば、営業に力を入れる部署へ応募した人が、コミュニケーションで苦労した経験があれば、「入社後辛い思いをするのでは?」と面接官は心配になります。

苦労を感じたことが入社後再び起きれば、退職につながる可能性があり、早期退職しない人材を見つけるための質問でもあります。

苦労の乗り越え方を聞きたい

ただ苦労しただけで終わらせず、どのような方法で乗り越えたかを聞き、応募者の人柄を見ます。困ったことが起きた場合、人によってうまく回避する、どうにか対処して乗り越えるなど、対処の仕方はさまざまだからです。

挫折や失敗に負けず立ち上がった経験があると、入社後に困難にぶつかったとしてもすぐに辞めず、粘り強く取り組めると面接官はイメージします。ビジネスの場で苦労することは多くあるので、困難を乗り越えた経験はアピールにつながります。

苦労により得たことは何かを知りたい

苦労したことをただ聞きたいわけではなく、何を得たかを面接官は知りたがっています。応募者は、困難から逃げずに立ち向かい、乗り越えたあと振り返る力があるかを見るためです。

困難に対処して得たことまで話せると、内省力があり次に生かせるとアピールできます。

挫折から立ち直った経験を聞きたい

困難にぶつかって乗り越えられず、挫折した経験もあてはまります。しかし、挫折したものの立ち直るために考えて行動し、その結果困難を乗り越えたことは、面接で立派なアピールになります。

挫折から立ち直ろうと行動できた人は、ビジネスの場でも努力できると面接官はイメージするので、ぜひ欲しい人材になるでしょう。

面接で苦労したことを答えるポイント


苦労し乗り越えた経験や、それを次に生かそうとした経験がある人材は、企業にとって貴重な存在です。「ぜひ自社で働いて欲しい」と思われるために、以下の6点に気をつけて答えましょう。

苦労したことと学んだことをセットで回答

応募先企業や業界、職種に合った内容の苦労したことを伝え、必ず何を学んだかまで話します。苦労の経験だけでは評価できないため、その後の行動や考えたこと、その結果何を得たかまでの回答を求めています。

独自のエピソードを話す

あなたにしかないオリジナルのエピソードを話すと、面接官の印象に残ります。困難を乗り越えたとわかりやすく伝えるには、数字やデータを使う方法もおすすめです。

あなたの人柄や価値観を交えたエピソードにすると、他にはない回答ができます。

ネガティブな話し方をしない

苦労したことはネガティブな表現になりやすく、愚痴や文句ではないか事前に言い回しをチェックしましょう。辛かったエピソードを紹介するときは、冷静さを心がけ、その苦労があったおかげで得られたとポジティブな表現を使います。

また、困難を他人のせいにすると面接官の印象は悪くなるため、理不尽な経験があったとしても他人のせいにすることは避けます。

ただ困った話で終わらせない

例えば、親の都合で希望の大学へ進めなかったという苦労は、親のせいにして終わるとただの愚痴になります。しかし逆境の中でもくじけずに、前向きに考えて行動したことを話すと、面接官に好印象です。

自分の能力と関係のあることを話す

自分の能力ではどうしようもない内容を苦労したことにあげると、面接官は判断に悩みます。例えば、アルバイト先が働き始めてすぐに倒産したなどの事情は、あなたがどうこうできるものではありません。

自分の能力が足りないために苦労したことをあげて、取り組みと成果を伝えましょう。

どうしても思いつかないときの対処法

苦労した経験がすぐに思いつかないときは、次の方法を試してみましょう。面接官が知りたい内容は、苦労の大きさではなく、困難に対してどのように考え行動したかです。

事の大小のとらわれず振り返りましょう。

自分史を作る

自分史とは自分のこれまでのできごとを、年表形式で書き出す方法です。客観的な事実を時系列でまとめるだけなので、比較的簡単にできあがります。

印象に残ったできごとを思いつく限り書き出して、いつのことかを調べ、順番に並べます。年表ができあがったらできごとについてのエピソードを思い出し、書き出しましょう。

事の大小に関わらず思いつく限り全て書くうちに、深掘りできそうなエピソードが見つかるはずです。

自己分析をする

自己分析とは、あなたのこれまでを振り返って長所・短所を見つけ、考え方や価値観を知るための方法です。自分の特徴がわかると仕事選びの軸や自分自身がはっきりし、業界や職種に対する志望動機なども明確になります。

自分の考え方をもとに苦労したことは何かを考えると、困難さを感じた理由がわかりやすく、回答をまとめやすいです。自己分析の方法は、Webサイトなどのツールを利用する・就活系イベントで受ける・書籍などを参考に自分で行うなどがあります。

取り組みやすい方法を選び、早めに自分について掘り下げましょう。

家族や友人の話を聞く

周囲の人から自分がどのような人物かを聞くことを、他己分析といいます。自己分析とあわせて、家族や親しい友人などあなたをよく知る人物からの評価を聞きましょう。

自己分析と他己分析の結果が同じ場合は、あなたの特徴が確かなものになります。ズレがあったときは、もう一度自己分析と他己分析をして、認識の違いがないか確認しましょう。

モチベーショングラフを作る

自分史に加えてそのときのモチベーションはどのようかを、折れ線グラフにして描き添えます。その中で、モチベーションが下がっている部分に注目し、深掘りできそうなエピソードを探しましょう。
そのできごとの中でもモチベーションの上下をグラフにし、なぜ上昇できたかを考えると苦労を克服した経験が見つかります。

思いつかなければ「ありません」でもOK

自分史を書いたり周囲の人に話を聞いたりしても、苦労した経験が浮かばない場合もあります。苦労と感じていないことを、わざと苦労したと紹介する必要はありません。

嘘をつくよりは正直に「ない」と答えた方がいいものの、もう一度視点を変えて探すことをおすすめします。

苦労したことを伝える構成

面接で苦労したことを答える場合、話の構成も大切です。面接官に言いたいことが伝わり印象に残すためにも、以下の順で回答を用意しましょう。

1.何に苦労を感じたかを手短に

回答の冒頭で苦労を感じたことを手短に紹介します。話の結論を最初に伝えると、面接官は知りたい内容がわかるだけでなく、途中で話の筋がずれても内容がわかるからです。

エピソードから始めるとうまく内容が伝わらない可能性があるため、先に一言で苦労を感じたことを言いましょう。

2.なぜ苦労に感じたか

最初にあげたことをなぜ苦労だと感じたかを話すと、客観性が増すため、面接官はあなたの話がわかりやすくなります。面接の回答は、苦労したことの質問以外にも理由付けが欠かせないので、ふだんから理由を考える練習がおすすめです。

3.具体的なエピソード

冒頭にあげた苦労したことを具体的に話しますが、あなただけのエピソードを話すと面接官の印象に残ります。数字やデータなど客観的な情報もあわせて紹介すると、信ぴょう性が増すのでおすすめです。

具体的なエピソードを考えるには、モチベーショングラフを使って当時を振り返ると、苦労したことをまとめやすくなります。

4.苦労を乗り越えた方法

苦労したこととそう感じた理由をあげたあとで、乗り越えた方法を過程も紹介します。苦労に対してあなたが取った行動や考えた内容は、面接官が注目するポイントです。

苦労とはあなたにとっての問題であり、問題との向き合い方を見るとあなたの物事への対処や姿勢が現れます。あなたの強みを生かした乗り越え方かをチェックしてまとめましょう。

5.苦労から学んだこと

苦労を乗り越えたことを話したあとで、何を学んだかまで伝えます。経験から学んだことまで話せると、成長意欲があり物事ときちんと向き合える人物だと示せます。

困難を克服し、現在の自分の糧になったことをアピールしましょう。

面接での回答に悩んだら担当者に質問しよう

人材派遣先との面接の場合、担当者があなたと企業の間に入って連絡や日程などの調整を行います。あなたが面接などで疑問に思うことがあれば、気軽にご相談ください。

「苦労したことはどう答えればいい?」と思えば、すぐに尋ねてみましょう。担当者は親身になって相談に乗り、気持ちよく面接を受けるサポートをします。

人材派遣会社グロップの評判や登録した方の口コミをご紹介

これまでに人材派遣のグロップを利用した方からは、求人紹介などサポートを受けてよかったとの声を多数頂いております。一部の口コミを載せておくので、参考にしてみてください。

N.N(38歳/女)

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まとめ

①苦労したことの質問はアピールするチャンス
②面接で苦労したことを聞く理由を覚えておこう
③面接で苦労したことを答えるポイントを理解しておこう
④どうしても思いつかないときの対処法も知っておこう
⑤回答例を参考に自分なりの答えをまとめよう
⑥面接での回答に悩んだら担当者に質問しよう

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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