人材派遣などの面接会場への入り方はどうするべき?

公開日:  最終更新日:2024/12/09

面接室への入り方で第一印象が決まる


受付がある企業の場合、面接官と最初に会う機会は面接室へ入ったときです。入室の仕方も第一印象に関わるため、事前に入り方のマナーを学んで練習しましょう。

初めによい印象を受けると、その後の質問も期待を持って面接官は聞くので、あなたに興味を持ってもらうためにも入室の仕方のマナーは大切です。この記事では、入室時に面接官が見ること・入り方・知っておきたいポイントなどを解説します。

あわせて、退室方法や面接中の態度なども説明するので、面接前に練習しましょう。

面接官が会場への入り方で見ていること

面接は質問での受け答えだけでなく、態度や立ち居振る舞いも見ています。面接室への入り方も行動のひとつなので、面接官は次の3つを見極めるためにチェックします。

どのような人物か

入室してきた応募者の第一印象は、入り方も左右します。そのときの身だしなみや表情、姿勢などとあわせて、どのような人物かイメージしようとするからです。

特に応募した職種が販売職や営業職の場合、第一印象で好感を持てる人物の方が有利な可能性が高いです。ビジネスの場でも第一印象は重要で、売上に直結することを期待できるため、好印象の人物を採用したいと面接官は考えます。

社会人としての常識があるか

スムーズな入退室ができると、社会人としてのマナーをわきまえた人物だと面接官はとらえます。実際に会社で働いた経験が少なくても、あらゆる会場を想定した練習を行うと経験不足を補えます。

面接室への入退室とあわせて細かい作法を学び、社会人として問題のない行動を心がけましょう。

一貫した態度を取れるか

入室の態度は第一印象を左右しますが、初めだけでなく面接中の態度に一貫性があるかも見ています。面接官と話がはずみ、気持ちが緩んだとしても、ビジネスの場であることを忘れず話しましょう。

緊張が緩んだ結果、入室時と態度が全く違うとあなたの印象にも影響するため、ビジネスマナーに沿った社会人らしい態度を続けましょう。

面接会場への基本的な入り方


面接官にプラスの印象を持ってもらうための、基本的な入室の流れを紹介します。面接官が先に会場におり、あなたが後から入るパターンを想像して練習しましょう。

入室前に身だしなみを確認する

待合室へ通された場合は、順番を待つ間に服装や持ち物の汚れがないか先にチェックします。髪型の確認はトイレへ行き、鏡を見ながら行いましょう。

トイレへ行く時間がないときや、会社の建物に入る前の身だしなみチェック用に、手鏡があると便利です。

ノックをして入室する

入室時のノックは3回です。室内から「どうぞ」など、入室を許可する声が聞こえた後、「失礼いたします」と言い扉を開けます。

入室後、ドアの方を向いて静かに閉め、後ろ手では閉めないよう注意しましょう。

お辞儀をしてイスまで進む

扉を閉めた後面接官へ体の正面を向けて、30度のお辞儀をしましょう。その後、用意されたイスの隣まで、背筋を伸ばした姿勢で歩きます。

イスの隣に立ちあいさつする

イスの隣まで進んだらすぐに座らず、姿勢を正して立ちます。あいさつで簡単な自己紹介を求められる場合があるので、「○○と申します。よろしくお願いいたします」などと言いましょう。

言い終えてから45度のお辞儀をします。

指示があってから着席する

着席は面接官からの指示を待ちましょう。カバンは、着席の指示を受けてからイスの隣へ立てて置き、コートがある場合はその上にのせます。

バッグやコートを置く場所の指示があれば、そのとおりに従います。

知っておくと安心な入り方

基本的な入室の仕方とあわせて、応用が必要なケースも知っておきましょう。あなたが先に入って待つ・同時に入る・名刺を渡された場合の対応の仕方を解説します。

先に入って待つ場合

面接室へ先に通された場合、特に指示がなければ立ったまま待ちます。案内係などから座って待つ指示があれば、下座を選んで座りましょう。

待ち時間が長くなったとしてもスマートフォンを操作せず、静かに待ちます。面接官が入室したとき、「○○と申します。本日はよろしくお願いします」などとあいさつし、お辞儀をします。

その後面接官からの指示を受けて、再び着席しましょう。

同時に入る場合

受付であいさつをした段階で採用担当者と会い、面接室へ一緒に移動するなどの場合です。面接官の後ろを適度に離れて歩き、遅れないスピードで進みます。

面接室のドアは面接官が開けることが一般的で、「失礼いたします」と告げてお辞儀し、入室します。入室後も面接官の後をついていきますが、指示された場所へ進み、「失礼いたします」と言ってから着席しましょう。

名刺を渡されたとき

場合によって、面接が始まる前に採用担当者から名刺を渡されるケースがあります。名刺を差し出されたときは、「ありがとうございます」と言ってから、両手で丁重に受け取ります。

面接官と距離があいている場合は、あなたから歩み寄って受け取りましょう。複数の面接官がおり名刺を受け取った場合は、自分の前に机があれば、左の方へ面接官の座っている順に並べます。

面接会場からの基本的な退室の仕方

面接を終えても気を抜かず、企業の建物から出るまでビジネスマナーを守った態度を心がけましょう。面接室からの基本的な退室の流れを解説します。

面接終了を聞いて座ったままお礼を述べる

面接官から終了を告げられた後、イスに座ったまま「本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございました」とお礼の言葉を言い、お辞儀をします。

立ち上がり荷物を持ってお辞儀する

イスから立ち上がり、隣にカバンなどの荷物を置いている場合は手に持って、イスの隣へ立ちましょう。お辞儀をした後、ドアへ向かって背筋を伸ばした姿勢で進みます。

ドアの前に行き再びお辞儀する

ドアの前で、入室時と同じく面接官へ体の正面を向けて、お辞儀をします。ドアの方を向いて静かに開け、外へ出て再び静かに閉めましょう。

静かにドアから出る

扉が重かったり手を離すと自然に閉まったりするケースがあります。大きな音を立てないよう、慎重にドアノブを持って閉めましょう。

退室してもドアの向こうには面接官がいるので、スマホ操作や飲食はせずまっすぐ出口へ向かいます。

面接中の態度にも気を付ける

面接室への入り方とあわせて、面接で質問に答える最中の態度にも気を付けましょう。基本的な3つのポイントを紹介します。

自然な笑顔を心がける

笑顔は第一印象をよくし、コミュニケーションをスムーズにします。面接で自然な笑顔ができる人材は、ビジネスの場でもコミュニケーションを問題なく取れると、面接官へ印象づけます。

ふだんよく笑う人でも、緊張する場面では表情が硬くなりがちです。口角を少し上げて自然な笑顔を作る練習を、鏡を見ながら行っておきましょう。

背筋を伸ばしてイスに座る

イスに座り、腰から上を自然に伸ばした姿勢は、誠実で真面目な印象を与えます。腰が反るほど胸を張ると高圧的な印象を与える可能性があるので、適度な範囲にとどめましょう。

骨盤が立つ座り方をすると背筋が自然にすっと伸びるので、緊張がやわらぎリラックスして答えられます。

適度な大きさでハキハキと話す

入室時の「失礼いたします」の声は、面接官の第一印象に影響します。質問に答えるときだけでなく、あいさつから相手に聞こえる大きさの声でハキハキと話しましょう。

身だしなみにも気を配ろう

面接室へ入ったとき、採用担当者は同時に身だしなみもチェックします。第一印象をよくする、社会人にふさわしい服装のポイントを押さえましょう。

清潔感を重視した服装

誠実さや品格は身だしなみに現れるので、清潔感を重視した服装で面接を受けます。シワや汚れのないスーツやシャツ、靴を身に着け、髪型は清潔で寝ぐせがなく、適度にワックスをつけて整えましょう。

ビジネスの場では初対面の相手とコミュニケーションをとる機会が多く、スムーズに話を進めるためにも、清潔な身だしなみが欠かせません。

面接にふさわしいカラーを選ぶ

面接の服装は落ち着いたカラーがふさわしく、派手な色柄のアイテムは避けます。濃紺や黒のスーツがのぞましく、男性のネクタイはレジメンタル柄の青系が好印象です。

ただし応募先の業界により、ふさわしいカラーの範囲はさまざまなので、迷ったときはプロと相談しましょう。

アクセサリー類は外す

面接の場はビジネスの中でもフォーマルな場なので、着飾ることよりも誠実さのアピールが大切です。オシャレはプライベートで楽しむものとし、イヤリングやピアス、指輪などは外して面接を受けましょう。

特に製造業や飲食業、販売職の面接は、アクセサリーを全て外して受けることをおすすめします。

面接室への入り方は事前にきちんと確認しよう

面接室への入り方などの基本的なマナーは、面接官がチェックしているポイントです。面接当日を迎える前に確認し、入室退室の流れがスムーズかを確認しましょう。

①面接室への入り方で第一印象が決まることを知ろう
②面接官が会場への入り方で見ていることを知ろう
③面接会場への基本的な入り方を確認しよう
④知っておくと安心な入り方も知ろう
⑤面接中の態度にも気を付けよう
⑥身だしなみにも気を配ろう

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まとめ

①面接室への入り方で第一印象が決まることを知ろう
②面接官が会場への入り方で見ていることを知ろう
③面接会場への基本的な入り方を確認しよう
④知っておくと安心な入り方も知ろう
⑤面接中の態度にも気を付けよう
⑥身だしなみにも気を配ろう

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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